SOFAビザとは何?ビザの種類・在留資格・住民票について
- 太陽自由人
- 2024年6月1日
- 読了時間: 4分

日本に滞在している外国人の方は、すべて在留資格・ビザを持っていると思いますか?
実は、在留資格がなくても合法的に入国・滞在している方が一定数存在します。
それは、日本に駐留する米軍関係者の方々です。
在留の根拠法令が入管法や入管特例法ではなく、SOFA(ソーファ)(Status of Forces Agreement, 日米地位協定)が適用されます。
今回は、SOFAについて、詳しくお話します。
目次
1. SOFAとは?
SOFAとはStatus of Forces Agreement(日米地位協定)の略です。
在日米軍のSOFAビザは、日米地位協定に基づいて、在日米軍関係者とその家族に与えられる在留資格です。
米軍基地は、アメリカ領土なので、日本の米軍関係者は、パスポートなしで日本に入国・滞在しているのです!
2. SOFAの種類は?
SOFAビザには、以下の種類があります。
米軍隊の構成員
日本国の領域にある間におけるアメリカ合衆国の軍隊に所属する現役の軍人
軍属
米国国籍で日本の米軍に雇用されて勤務、又は随伴するもの。教育や行政分野の公務員や軍に雇用されている民間人、および軍と契約している民間会社に雇用されている民間人も含まれます。
合衆国軍隊の構成員・軍属の「家族」(扶養家族)
配偶者及び21才未満の子
父、母及び21才以上の子で、その生計費の半額以上を米国軍隊の構成員又は軍属に依存するもの
3. 日本への出入国時にパスポートは必要?
合衆国軍隊の構成員は、旅券及び査証に関する日本国の法令の適用から除外される。合衆国軍隊の構成員及び軍属並びにそれらの家族は、外国人の登録及び管理に関する日本国の法令の適用から除外される。ただし、日本国の領域における永久的な居所又は住所を要求する権利を取得するものとみなされない。 日米地位協定9条2
日米地位協定9条2で、公務において米軍人が日本への出入国を行う時にパスポートは不要と規定されています。
ただし、米軍の身分証明書と旅行命令書を携帯しなければならず、要請があるときは日本の当局に提示する必要があります。
一方、軍属及び家族が日本に入国するためには、パスポートが必要です。
また、SOFAに基づいて入国した方には日本国政府から「在留カード」は交付されませんが、米軍からIDカードが発行されますので、これが日本滞在中の身分証明書になります。
4. 住民票は持てる?
SOFAビザで滞在中の米国人は、通常の外国人のように在留資格を持っていません。
そのため、住民基本台帳制度の適用対象外となり、住民票は持てません。
5. SOFAを離脱
米軍関係者でなくなる場合、SOFAから離脱となります。
SOFA離脱後も日本に滞在をするときは在留資格の申請をしなくてはいけません。
すでに日本に滞在をしていて、在留資格が必要な人は在留資格取得許可申請をします。
以下の記事で詳細を記しています。
6. 在留資格所持者がSOFAを申請
すでに日本に在留資格を持って滞在をしている方が、アメリカ軍関係の企業に勤めることになりSOFAの申請をする場合。
在留資格は無効になってしまうのでしょうか?
はい。無効になってしまいます。
合衆国軍隊の構成員は、旅券及び査証に関する日本国の法令の適用から除外される。合衆国軍隊の構成員及び軍属並びにそれらの家族は、外国人の登録及び管理に関する日本国の法令の適用から除外される。ただし、日本国の領域における永久的な居所又は住所を要求する権利を取得するものとみなされない。 日米地位協定9条2
上記、日米地位協定9条2で、SOFAを取ることで外国人の登録・管理に関する日本国の法令(入管法)から除外されると記載があります。
入管法の適用から外れますので、在留資格の申請や更新はできません。
SOFAの取得後に、入管で在留資格の抹消手続きをします。
参考情報
在アメリカ合衆国日本国大使館 https://www.us.emb-japan.go.jp/itpr_en/visa-sofa.html
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